武器技を学ぶことの有用性

コラム

過去に「合気道は平和を目的とした武道だから武器技はいらない、必要ない」ということをおっしゃっていた先生がおられました。

私が学んだ合気道の師からは「この世から武器というものが無くなれば武器技がなくてもいいかもしれないが、現に武器はある。ある以上は学ばなければならない」と。

また別の武術の師のお言葉を借りるならば、「生死がかかった実際の戦闘においては、相手が素手であれば​​こちらが武器を持つ、自分が素手で相手が武器を持っていればそれを奪って戦う」と言っておられます。
また「路上や戦場では初めは素手で戦っても途中から思わぬ武器を出してくるかもしれないし、戦場ならお互いに何をやっても勝たなくては生きて帰れない」とも。

私が学んだ合気道は開祖から伝わった剣、杖、体術があります。
その中には短剣取りもあります。正しい武器技を学ぶことによって半身の大切さや間合いや体捌きが身につきます。
そして、実際に剣や杖の素振りをするだけでも、自然に握力もつきますし、肩こり解消にも繋がります。
また杖というものは言ってみれば樫でできた長さ130cm弱の棒です。
これを使って突いたり、剣のように振ったり、払ったりと縦横無尽に振り回せるようになると、いざという時にもその辺にある柄の長いホウキや棒切れも護身のための武器として扱えるようにもなると思います。
日常生活でも衰えない握力の維持向上、肩こり解消、それに付け加え護身にも使える術を学ぶにはもってこいだと思います。