合気道と日常生活—身体の使い方を学ぶ
合気道で行われている基本的な動き、稽古の内容は「合気道が上手くなるため」とか「強くな…
「争わないこと」・・・これは精神論で言っているわけではありません。
私は小・中学校とサッカーをやってきて、高校時代は空手部に所属しておりました。
サッカーをやっていたころは万年補欠、高校時代も空手の大会に出ればすぐに負けてばかりいました。
運動神経はよくない方です。そんな私が合気道を長く続けてこられたのは、レギュラー争いをするでもなく、競技で上位を目指すとか、他者に勝つというものから解放され、ひたすら自分と向き合い、自分なりに稽古、研究できたからだと思います。
人によっては勝ち負けが刺激になり、モチベーションが上がるという方もいらっしゃると思います。また武道は「相手に勝ってなんぼのもの」という方もいらっしゃるでしょう。
私が学んだ師からは「戦場に行っても生き残って帰ってくることが武術だ」と教えられたことがあります。「負けない」「生き残る」そのための術や方法を学ぶのです。
だから他人と争うこと、他武道や他人と「どちらが強い・弱い」等比較することは学ぶ上において無意味だと思っています。
合気道の強さを試したい、誇示したい方はご自身の目的に沿った道場、指導者を探し、その先生の元で研鑽していただければと思います。
当クラブにおいては、身体の調和法を中心に、他人と優劣を比較することもなく、自分のペースで、自分なりの目的、目標に向かって稽古していけるような方針で合気道と様々な技術をお伝えします。